加圧トレーニングの誕生と歴史

加圧ベルト(腕脚用セット)「加圧トレーニング」の発明者である佐藤義昭先生は、
ボディビルにあこがれて中学生の頃からトレーニングを続けていました。当時は専門のジムもなかったので方法は自己流。試行錯誤を繰り返す毎日でした。ある法事の席でのことです。お経を聞きながら長時間正座していたため、足がしびれてきました。しびれを和らげる為にマッサージをしてみたところ、その時のふくらはぎの張り具合が、トレーニングを行って「追い込んだ」時に非常に似ていたのです。

佐藤先生は、その時の自分の足はどんな状態なのかを検証していきました。

「トレーニングをしている時も正座をしている時も血行が悪くなっている。
ということは、血流を悪くすれば、人工的にハードなトレーニングをした状態を作り出せるのではないか」
このひらめきから、加圧トレーニングは誕生したのです。

その後は、いかにして血流を制限するか、どの程度の圧力を加えるべきなのかなど、何度もトライ&エラ一を繰り返しました。誰でも実践できるトレーニングにするには、方法を確立するのと同時に、安全性も確保しなくてはならなかったからです。

そうして、50年以上の歳月を費やした試行錯誤と研究の結果、現在の加圧トレーニングが生まれ、安心•安全な米国FDA認可の 加圧サイクル®️トレーニングヘと広がってきております。

加圧サイクル®トレーニングとは

安心・安全な米国FDA認可の加圧サイクル®機能を使った、適切に血流を制限した状態で行うトレーニング方法です。徐々に圧を上げ、加圧除圧を繰り返しながらトレーニングすることで成長ホルモンの分泌増加などにより、様々な効果が短時間・短期間・軽量負荷で期待出来ます。
専門の加圧器具を使用して、腕の付け根(上腕二頭筋の基部)や脚の付け根(大腿部の基部)に各個人に合った適切な圧をかけながら、目的に合ったトレーニングや運動を実施します。

※米国FDAとは? (Food and Drug Administration)アメリカの食品、医薬品局、医療機器等の安全性の許可取締りを行う政府機関

加圧サイクル®トレーニングによって成長ホルモンが急上昇

加圧サイクル®トレーニングは血流を適度に制限しながら行うことにより、軽い負荷でも、高負荷のトレーニング以上に乳酸を発生させ、その結果、成長ホルモンが多く分泌されます。血流によって運ばれた成長ホルモンは全身に行き渡り作用するので血流を制限した腕や脚だけでなく、全身の脂肪を分解し、筋肉を作ります。加圧トレーニング後約15分前後で分泌量がピークに達し、成長ホルモンが早期に分泌されることにより、短時間で大きな効果が得られるのです。この成長ホルモンの分泌量は、加圧しない場合よりもより多くなります。

[加圧なし]乳酸は貯まらない, [加圧あり]乳酸がどんどん貯まる:加圧して血流を適切に制限してい るため、 運動によってできた乳酸が筋肉内に貯まる。これにより成長ホルモンの大量分泌が促される。, [乳酸の量]加圧した場合は、しない場合の最大2倍の乳酸が筋肉内に貯まる。

効果1 血管内皮細胞が柔らかくなり、弾力性のある血管に蘇る。

血管 イメージ血管は加齢によって硬くなり、血液を送る力が弱くなってきます。特に、血管の最内層にある血管内皮細胞は血管の健康状態を維持するのに非常に重要な役割を果たしています。血管内皮細胞は一酸化窒素
(NO)(※)を生成し、血管壁の収縮・弛緩(血管の硬さ・やわらかさ)をはじめとして、血管壁への炎症細胞などの調節を行っています。加圧トレーニングを継続的に行うと、この一酸化窒素
(NO)が分泌されるようになり、血管内皮細胞が若返り、増加するという臨床研究データが出ています。

※【一酸化窒素(NO)】一酸化窒素(いっさんかちっそ)とは、体内で合成され様々な機能を持つ窒素化合物の一種。血管内皮細胞が血管を拡張させるための作動物質の1つと考えられている。

効果2 成長ホルモンが大量に分泌され、新陳代謝を活発にする。

全身 イメージ※1【アナボリックホルモン】タンパク質同化系ホルモン。※2【受容体]受容体とは生物の体にあって、外界や体内からの何らかの刺激を受け取り、情報として利用できるように変換する仕組みを持った構造のこと。レセプターともいう。※
3【脳下垂体】脳下垂体とは、大脳の底部のほぼ正中に存在する内分泌器官。その中の前葉では、全身にあるホルモンをつくり出す器官を制御する役割を果たしている。

運動動作による筋肉の収縮にともない、そのエネルギーとして使われる糖質の分解によリ乳酸がつくられます。乳酸の発生量が増し、血液内の乳酸濃度が増加すると、脳内のホルモン分泌部位への刺激が高まり、成長ホルモンとアドレナリンやアナボリックホルモン(※1)の分泌が盛んに行われます。加圧中は、血流制限下のため、筋血管内の乳酸濃度が急激に高まり、筋肉内の受容体(※2)を強く剌激します。この受容体からの信号が、ホルモンを分泌させる脳下垂体(※3)
への作用を促して成長ホルモンなどが大量に分泌されるのです。成長ホルモンは、身体組成の様々な働きに効果的な影響を及ぼし、アンチエイジング効果(若返り、美肌、身長が伸びる、育毛、老化防止、肥満改善、長寿効果)が期待できる最も強力なホルモンです。

効果3 血管の拡張・収縮機能が高まり、血行がよくなる。

血管の拡張・収縮 イメージ人間の体を循環している血液は、心臓から送り出され大動脈に入って全身に送られます。そして全身を巡った血液は、静脈に乗って心臓へと戻っていきます。太い動脈と静脈の両方が通る腕や脚のつけ根部分を加圧することで、心臓より上部は一時的に血流が減少した状態になリます。すると、脳は危機を感じて血流を増やすよう心臓に指令を出します。その結果、血流量が増え毛細血管(※)の隅々まで血液が行き渡り血管が拡張します。加圧と除圧の繰リ返しにより毛細血管の数が増えることで血行がよくなるのです。

※【毛細血管】毛細血管(もうさいけっかん)とは、動脈から静脈へと変わる部分の極めて小さい血管を指す。動脈からの酸素や栄養を組織に与え組織から炭酸ガス・老廃物を受け入れて静脈へ送っている。

効果4 速筋と遅筋が同時に鍛えられる。

速筋と遅筋 イメージ筋肉は主に速筋(※1)と遅筋(※2)の2種類に分かれます。通常、速筋は重い負荷のトレーニングで鍛えられ、遅筋は軽い負荷のトレーニングを長時間続ける必要があるため、通常2つの筋肉を同時に鍛えることはできません。加圧トレーニングを始めると、加圧しているために血流量が充分ではなく、すぐに活動を始めた遅筋の酸素が足りなくなります。これは、大きい負荷の運動を行っているのと同じ状態を人工的につくり出しているということです。そのため、通常はなかなか活動を始めない速筋が大きい負荷を受けたと脳が錯覚して、すぐに活動を開始するよう指示を出します。加圧トレーニングでは、軽い負荷で速筋と遅筋を同時に鍛えることができるのです。

※1【速筋】速筋は、瞬発的な収縮が可能で、大きな力を必要とする運動に適しておリ、無酸素運動で主に使われる。筋肥大しやすく、「筋肉を大きくしたい」「力が強くなリたい」場合は速筋を鍛える必要がある。※2【遅筋】遅筋は、持続的な収縮が可能で、持久力が必要とする運動に適しており、有酸素運動で主に使われる。筋肥大しにくく、「筋肉を引き締めたい」「持久力をつけたい」場合は遅筋を鍛える必要がある。

身体への反応 効果
加圧

四肢の血管拡張・未流血管への血流促進

年齢と共に血液が流れにくくなっていた血管に血液が流れる状況を作リ、血管内皮細胞の活性化が促進される

毛細血管・微細血管にも血流が促される

末梢の細胞が血液を得ることで皮膚細胞の新陳代謝(ターンーオーバー)が促進される

交感神経への刺激増幅

適度な運動をした時と同様の興奮状態が生じて、活動性神経反応として、『心拍・血圧・呼吸・発汗・筋の緊張』などを促進する。

視床下部・脳下垂体への刺激増幅

ホルモンの分泌が促進される。特に成長ホルモンの分泌量が大幅に増える現象は、高齢者でも確認されるほどである。

除圧

血流促進

加圧の圧迫が緩められると、静脈の制限されていた血流量が瞬間的に増幅する。

血管及び筋肉の弛緩促進

筋繊維の緊張が緩んで筋肉の柔軟性が促進される。

副交感神経への刺激増幅

休養性神経として『心拍・血圧・呼吸・発汗・筋の緊張』などを抑制する。

一酸化窒素(NO)の分泌促進

血管内皮細胞の活性化が促進される。

加圧と除圧を繰り返すことで、交感神経による『心身反応の緊張・興奮・促進』と副交換神経による『心身反応の緩和・鎮静・抑制』がスムーズに調整されるので自立神経の働きが安定する


加圧サイクル®トレーニングの効果
効果1 シェイプ

効果1シェイプ イメージ加圧サイクル®トレーニングを行うと増大する成長ホルモンによって、太りにくい体になります。また、トレーニングによって筋肉が増えると、脂肪が燃焼しやすい体になります。

効果2 アンチエイジング

効果2アンチエイジング イメージ
加圧サイクル®トレーニングをすると通常の290倍もの成長ホルモンが分泌されたという研究結果が出ています。成長ホルモンは、肌のハリやツヤを取リ戻し、脂肪のつきにくい体にしてくれます。

効果3 回復力アップ

効果3回復力アップ イメージ
加圧をすると骨折や肉離れ、捻挫等のケガの回復が早くなるという研究データがあります。成長ホルモンによって、筋肉や人体の修復が早まると考えられています。

効果4 筋力アップ

効果4筋力アップ イメージ
軽い負荷で高い効果が得られるので、トレーニングを続けやすいのが特徴です。さらにケガなどもしにくいので、老若男女どなたでも実施できます。

効果5 血行促進

効果5血行促進 イメージ加圧と除圧を繰り返すことで、血管に弾力がよみがえります。血行が良くなり、血流量も多くなるので、新陳代謝が活発になります。冷え症や肩こりなどの不調を改善します。

加圧サイクル®トレーニングの仕組み

加圧サイクル®トレーニングとは専用の加圧器具「KAATSU
WELLNESS」を使用して、腕の付け根(上腕二頭筋の基部)や脚の付け根(大腿部の基部)に各個人に合った適切な圧を掛けながら、目的に合ったトレーニングや運動を行います。

加圧サイクル®トレーニングの仕組み イメージ

加圧サイクル®トレーニングQ&A

トレーニングQ&A イメージ

Q1

加圧をすることによって体にはどんな作用がありますか?

血液が流れやすくなります。

加圧ベルトで血流を制限し、その後圧力を除くと血液が流れやすくなります。加圧前の血液の流れにくさを1とすると、加圧すると流れにくさは1.7倍になリます。それが除圧すると0.6まで下がり、血流が増大します。

Q2

血流を制限するとは血を止めることですか?

違います。

完全に血を止めてしまうわけではありません。適正な圧力で制限することです。

Q3

適正な圧とはどのくらいですか?

人によって異なります。

加圧する圧力には、その人に合った適正な値があリます。専門のトレーナーが適正な圧力を設定しますので、その圧力を守ってトレーニングします。

Q4

血流を制限すると体に悪影響は出ませんか?

適正な圧力なら大丈夫です。

加圧サイクル®トレーニング最も重要なのは適正な圧力です。これによって適切に血流を制限し、効果が上がります。制限しすぎると、血液が筋肉に流れなくなり虚血状態に陥ります。素人判断で加圧を行うのは大変危険です。

Q5

加圧トレーニングを始めるにはどうしたらいいですか?

加圧トレーナー資格者に指導してもらいます。

加圧トレーナーの指導者のもと、適正な圧力を設定してもらうことが必要です。

Q6

血流を制限するにはどんな方法でもいいですか?

専用の加圧べルト以外は使わないでください。

血流はただ制限すればいいというわけではありません。専用のベルト以外のものを使うと、筋肉が動いたときや太くなったときに衣服の状態により過大な圧力がかかることがあり大変危険です。

Q7

自己流でも加圧トレーニングはできますか?

大変危険なのでやめましょう。

専用の加圧ベルトを使って加圧トレーナーの指導がない場合は、思わぬ危険を招く可能性があります。ゴムなどで勝手に加圧するのは絶対にやめましょう。

Q8

軽い負荷でも効果が上がると聞きましたが・・・

500mlペットボトルで充分です。

トレーニングと聞くと重いダンベルなどを持ち上げなくてはならないと思いますが、加圧トレーニングなら500mlのペットボトルで充分に効果が上がります。

Q9

加圧サイクル®トレーニングと通常のトレーニングではどのくらい効果に差がありますか?

血液が流れやすくなります。

加圧サイクル®トレーニングと通常トレーニングで筋肉のつき方(筋肥大)の様子を比べると、ハードな通常トレーニングよりも軽い負荷の加圧サイクル®トレーニングのほうが効果が上がるという実験結果が出ています。

加圧サイクル®Pトレーニング時と通常のトレーニング時の筋肥大の比較

Q10

あまり筋肉はつけたくないのですが・・・

ボディービルダーのようにはなりません。

ボディビルダーのようなムキムキの筋肉は、それなりの食事とトレーニングを積まないと出来上がリません。通常のトレーニングでは適度なバランスの筋肉をつけることを目指します。

Q11

加圧サイクル®トレーニングはやればやるほど効果がありますか?

基本的には週2回が理想です。

トレーニングの間隔は2〜3日あけるようにします。通常のトレーニングの何倍も効果があるので、毎日必死にやる必要はあリません。適度なトレーニングで長く続けるほうが、効果は上がリます。

Q12

ケガをしたときにもトレーニングができますか?

医師への相談が必要です。

加圧サイクル®トレーニングは、あまり体に負担をかけないでトレーニングできるので、ケガをして、医師の治療後に行うトレーニングとしても最適です。

「KAATSU」のロゴマークおよび「加圧ウェルネス」「加圧トレーニング」「加圧サイクル」「加圧トレーナー」は、KAATSU JAPAN株式会社の登緑商標です。

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